クレカの使い方: 2007年12月アーカイブ

クレカの情報流出事件が後を絶ちません。数万件にものぼる大規模なクレカ情報流出を記憶している人も多いことでしょう。クレカは消費生活を便利にしてくれるツールですが、一歩間違えると事件に巻き込まれかねないリスクをも持つものと言えます。安全にクレカを使うためには、どのような点に注意を払っておく必要があるのでしょうか。

クレカ各社は、カードを安心して利用してもらうためのさまざまなサービスを工夫しています。クレカの利用にあたっては、「なりすまし」や偽造カードといった悪質な手口が取りざたされていますが、このような被害に遭わないためには、各クレカ会社が行なっているネットサービスを利用するというのも一つの方法でしょう。
クレカの利用で無用のトラブルに巻き込まれないためには、不審な利用履歴をいち早く発見することが大切です。時間が経てば経つほど被害がふくらんでしまう可能性もあるので、最低でも月1回の利用明細はしっかり確認するように習慣づけておきましょう。ネットサービスを利用すれば、このクレカの利用明細をいつでもネット経由で確認することができます。過去にさかのぼって自分のクレカの利用履歴を確かめることもできるので、定期的にチェックしておくと安心でしょう。身に覚えのない請求があった場合は、即座にカード会社と連絡を取ることが大切です。

安心してクレカを使うために、カードそのものに安全対策を施そうという流れも生まれています。クレカやキャッシュカードのICカード化は、セキュリティ対策として効果の高いものです。旧来の磁気ストライプのカードと比較すれば、安全性の高さは歴然と言えるでしょう。
クレカがIC化されると、本人確認の方法は、それまでのサインによる確認から暗証番号による確認へと変化することになります。キャッシュカード同様、クレカの暗証番号も非常に重要なものです。カード犯罪の被害が叫ばれる中、カードの暗証番号を生年月日や住所といった他人にもわかりやすいものに設定している人の割合は、まだ高いという報告もあります。自宅の電話番号や、自家用車のナンバーなども、カバンごとカードを盗まれたような場合には危険が高くなるので、避けた方が賢明でしょう。自分にわかりやすく他人にわかりにくい暗証番号を工夫することも、クレカの安全性を高めるためには大事なのです。

クレカの支払方法には、いったいどんな方法があるのでしょうか?クレカの支払い方法には、一括払いのほか、回数を指定する分割払いやリボルビング払い、ボーナスを利用した支払い方法などがあります。代表的といえるクレカの支払方法を、みていきましょう。

「一括払い」は、クレカの利用代金を会員規約で定められた日に一括で支払います。手元にお金がなくても欲しいものを買うことができ、金利手数料がいらないので、一括払いは、日本で主流の支払い方法となっています。
「2回払い」は、締め日までの利用分を支払い日とその翌月の支払い日の2回に分けて均等分割で支払う方法です。
「分割払い」は、クレカの伝票にサインするときに、支払い回数を指定するもので、分割回数は購入時に申し出をする必要があります。分割払いでは、利用ごとに支払い回数を指定できるというメリットがあります。金利や手数料はクレカ会社によって違うため、実質年率には注意をしておく必要があります。
「リボルビング払い」は分割払いの一種で、月々の支払額を自分で設定することができるリボ払いと、利用残高により決められた支払額が変動するリボ払いとがあります。リボ払いでは、クレカを何度利用しても月ごとの支払い額は一定であるため、利用金額が増えるにつれ、支払い回数は増加することになります。
「フレックス払い(あるとき払い)」は、途中まではリボルビング払いと同様の仕組みで、お金に余裕がある時には支払い金額を増やしたり、入金用の端末から臨時に支払いをしたりすることが可能な方法です。常に一定の額を支払うことになるリボルビング払いに対し、フレックス払いは最低支払い額以上ならいくらでも支払えるという違いがあります。
「ボーナス一括払い」は、ボーナス時に一括で支払いをする方法で、クレカにより支払い付きは多少違っています。夏は6月から8月、冬は12月から1月が一般的でしょう。ボーナス一括払いでは、一括払いと同じように金利手数料がかからないことが多くなっています。

このように、クレカの利用分に関しては、いろいろな支払い方法を選ぶことができます。一人一人のライフスタイルに適した支払い方法をとるのが一番ですが、クレカの支払いには金利のかかる支払い方法と、金利のかからない支払い方法のふたつがあるという点は、しっかりと覚えておきたいものです。

世の中にはさまざまなクレカがあり、それぞれに特徴や利点、お得なポイントなどがあるものです。クレカ選びの基準は、「何を一番大切に考えるか」という点によって、一人一人違ってくるものです。クレカの使い方やクレカに対する考え方は人それぞれであるため、全ての人に対してお得なカードというものを考えるのは難しいことですが、選び方のポイントをしっかり抑えておけば、クレカ選びで大きく失敗することはないはずです。では、自分にとってお得なクレカを選ぶためのポイントとは、どのようなものなのでしょうか。

まずはじめに注目しておきたいのが、クレカ会社が提供するサービスです。各カード会社が行なっているサービスは多様化しており、独自の路線を打ち出しているクレカなどもあります。ショッピングの保険や海外旅行の保険が重要なのか、サービスデスクの使いやすさが重要なのか、あるいはステータスが重要なのか・・といった点を、自分自身のライフスタイルやクレカの使い方に合わせてよく考えてみることが大切です。
メインで利用するクレカの枚数は、安全面などを考えると少なめにしておきたいところですが、1枚きりで全ての希望を叶えるのは難しいこともあるでしょう。そのような場合は、利用するシーンごとにベストの1枚を厳選し、メインのカードの他に少数のサブのクレカを用意するというような方法があります。

また、クレカを利用することは、自分の信用を積み上げていくことにもつながるものです。一時的な入会特典や年会費の安さなどで選ぶよりも、長く付き合い続けることができるクレカ会社を選択するのも重要です。同じクレカを長く使用し続けていれば、カード会社の顧客としての信用は年々増していきます。カード会社にとっての「優良顧客」となることができれば、何かとお得な場面も増えることが期待できます。使い続けていくうちに、一般カードからゴールドカード、そしてさらに上のランクへとステップアップしていくことができるクレカを選ぶのも良いでしょう。
ただし、どれほどステータスのあるカードでも、使える場面が少なければ「お得」とはいえないものです。自分の普段の生活の中で本当に使えるカードであるかどうか、申し込みをする前によく確認しておきましょう。

クレカを街中で使用した場合には、必ずレジにてレシートを渡されることと思います。このレシートを有効活用している人は、どのくらいいるでしょうか?何気なく捨ててしまったり、うっかりなくしてしまったりすることが多いかもしれません。でも、家計のムダをなくすためには、このレシートはとても便利に使えるすぐれものなのです。

まずは、クレカを使った際のレシートは大切に保存しておいて、月に1回送られてくる利用明細書と照らし合わせる習慣を付けてみましょう。メインに使用しているクレカであれば、月に1度の利用明細書は、1か月間の支出の記録と考えることができます。わざわざ家計簿をつけなくても、クレカの利用明細書を見れば、支出の偏りや無駄遣いをチェックすることができるはずです。
クレカを使用するたびに渡されるレシートを利用明細書と照らし合わせみれば、身に覚えのないクレカの利用履歴をすぐに発見することもできます。カードを使った悪質な犯罪に巻き込まれないためには、不審な項目をすぐに発見することが大切ですから、家計のムダをチェックしつつ、セキュリティ対策もしっかりしてしまいましょう。利用明細書には記載されているのに、使った覚えもなければレシートの控えもないというような場合は、すみやかにクレカ会社に連絡をして調べてもらう必要があります。
クレカのレシートと利用明細書を照らし合わせる作業は、海外旅行でカードを使った際などには慎重に行う人も多いかと思いますが、日常的な利用においてはなかなかそこまで手が回らない・・という人も多いのではないでしょうか?でも、家計のムダをなくすためには、自分の支出をしっかりと把握しておくことが大切です。クレカを利用したらレシートを確認し、利用明細書が届いたらレシートと突き合わせるというような作業を習慣にしておけば、自分の支出傾向がわかり、無駄遣いを反省する機会も作ることができて、金銭感覚がシビアになるはずです。

ただし、何枚ものクレカを何となく使ってしまっていると、チェック作業が大変になるので注意しましょう。メインとするクレカはできれば1枚に絞って利用を集中させ、そのカードの利用明細書を自分の家計簿代わりに使うのが、手間をかけずに家計のムダをなくして節約生活を楽しむコツということができます。

クレカには、いろいろな付帯サービスが用意されています。ポイントをためて好きな商品や金券と交換できるクレカや、海外旅行の保険がつくクレカなど、サービスのないようなさまざまです。このようなクレカのサービスを賢く利用すれば、面倒な手間をかけずにお得なカードライフを楽しむことができるのです。

そんなお得なクレカの中でも最近特に注目されているのが、航空会社によるクレカです。JALやANAなどの国内の航空会社から、ノースウエストやユナイテッドといった海外の航空会社まで、さまざまな会社がバラエティ豊かなクレカの発行を行なっています。
クレカの利用でマイレージをためていけば、無料航空券を手に入れることができます。航空会社が発行するクレカであれば換算率がお得なことも多く、比較的用意に無料航空券を手にすることも可能なのです。

航空会社が発行するクレカの利点として、クレカを使ったショッピングだけでなく、飛行機を利用したマイレージも合算することができるという点を挙げることができるでしょう。普通のクレカでも利用ポイントはつきますが、ポイントプログラムの対象となるのは、実際にクレカを利用したそのままの金額だけです。
また、無期限のポイントプログラムを実施しているクレカ会社もありますが、ゆっくりためることができるという点においては、マイレージプログラムのほうが有利な場合が多いでしょう。マイレージプログラムに参加すると、搭乗した距離に応じたマイルがたまり、無料航空券と交換したり、飛行機の座席をアップグレードしたりすることが可能になるのです。
マイレージをしっかりためて無料航空券を手に入れるには、いろいろな支出をムダなくマイレージ獲得に当てることが大切です。その点、クレカの利用は便利と言えるでしょう。旅行先でも、航空券の購入や滞在費、食事代、おみやげの購入といった支出に対してマイレージをためることができます。提携関係にあるホテルやレンタカー会社を利用した場合にはボーナスマイルが付くこともあるので、要チェックです。

日常生活の中でも、クレカでマイレージを獲得することができます。ショッピング以外にも、光熱費や通信費といった月々の固定費用をクレカで払うだけでマイレージをためていくことができます。小さな積み重ねで、先々の大きな楽しみを手に入れてみてはいかがでしょうか。

クレカには、さまざま尚得なサービスが用意されています。クレカのサービスとして代表的なものとして、割引サービスとポイントサービスとをあげることができるでしょう。この2つのサービスを最大限に楽しむためには、どうしたらよいのでしょうか?割引サービスとポイントサービスには相反する性格があるため、どちらか一方を選ばなければならない場面も出てくることになります。まずは、クレカの割引サービスとポイントサービスの性質についてみていきましょう。

クレカの割引サービスは、割引で商品を購入することができる日や店、商品などが限定されているという特徴を持っています。クレカの割引サービスを大切に考えるのであれば、多少手間がかかっても、利用する店ごとに割引になるクレカを使い分けるのがベストということになります。

クレカのポイントサービスを最大限に利用したいのであれば、これと決めた1枚のクレカに利用を集中させて徹底的に使うのがおすすめです。多くのクレカのポイントサービスには、有効期限と最低交換ポイントという制限があるため、複数枚のクレカを使い分けていると、ポイントが分散してしまい、ポイントを貯めにくくなってしまいます。ポイントの有効期限内に最低交換ポイントに満たないポイントが無効になってしまうのは、とてももったいないことです。というわけで、クレカのポイントサービスを最優先に考えるのであれば、1枚のクレカを徹底的に集中して使うべきであるということになるのです。

サービスの性質が異なるため、割引サービスとポイントサービスの料率は、そのままではなかなか難しいことになるわけですが、では、クレカの割引サービスとポイントサービスをどちらも楽しむということはできないのでしょうか?

「ポイント移行サービス」を利用すれば、この問題はかなり解決するはずです。ポイント移行サービスとは名前の通り、あるクレカ会社のポイントを、他のクレカ会社のポイントに移行することができるという便利なサービスです。近年、多くのクレカ会社がポイント移行サービスに注力しているため、全くジャンルの違う企業とのポイント移行サービスも盛んに行われるようになりました。せっかく貯めたポイントですから、ポイント移行サービスなども利用しながら賢く使い切りたいものです。

海外旅行ブームが続いています。近頃では格安の航空券やツアーが一般的になりつつあることもあって、年に何度も海外旅行を楽しむというような人も増えているようです。ただし、海外旅行にはそれなりの心構えと備えが必要なものです。旅行中に盗難被害にあったり、気候の変化や無理なスケジュールなどによって体調を崩したりすることもよくあります。海外で、病気や怪我で通院したり、いろいろなトラブルに巻き込まれたりすると、予想外の高額の出費を余儀なくされることもあるのです。

そのような事態に備え、海外旅行に行く前には、多くの人が海外旅行保険に加入することになります。クレカの中には、海外旅行保険が付帯しているカードが多数あるので、保障内容をよく確認してみれば、わざわざ新たに保険に加入しなくても、クレカの海外旅行保険で済ませることができる場合も多いようです。

クレカの保険だけでは保障が足りないと感じる人も多いかもしれませんが、複数のクレカを所持することにより、海外旅行保険の補償額というのは合算されることになります。というわけで、クレカを複数枚持つだけで、海外旅行における保険はかなり手厚いものになるはずです。年会費無料のクレカを選べばコストかは張りませんから、わざわざお金を払って海外旅行保険に加入することを考えればお得ということができるでしょう。ただし、注意点もあります。同一のクレカ会社が発行するクレカを何枚も持っていても、補償額が合算されないことがあります。また、傷害死亡や後遺障害保険は合算されず、所有しているクレカの中で一番高い補償額のものが適用されることになります。これらの点によく注意して海外旅行のためのクレカを選ぶと良いでしょう。海外でのクレカの使い道は、ショッピングだけではないのです。

それぞれのクレカについている海外旅行保険には、自動付帯と呼ばれる会員であれば自動的に適用されるカードと、利用付帯と呼ばれる旅行中にクレカを使用してはじめて適用されるカードの2種類があります。一般には自動付帯が便利で簡単といえますが、海外に長期滞在する場合などには利用付帯が力を発揮します。自分自身のスタイルや状況に合わせて、一番便利で安心できるクレカとともに海外旅行を楽しみたいものです。

クレカを使用して支払いをすると、カードにはポイントがつくため、実質的にはディスカウント価格で商品やサービスを購入することができると考えることができます。クレカで支払いができるものは何でもカードで支払うようにすれば、クレカで賢く節約生活を送ることができます。では、普通の買い物以外にクレカで支払いができる場面には、どのようなものがあるでしょうか?

くれジッドカードで支払いをしたいものとして着目なのが、毎月決まって支払う固定費の部分です。電気料金やガス料金、電話料金といった公共料金の支払いは、どのような方法をとっているでしょうか?口座振替なら、黙っていても毎月自動で利用した分の料金が引き落とされることになるので便利ですが、公共料金をクレカ払いにするという方法もあります。公共料金の支払いにクレカを使えば、月ごとの請求額は変わらないままで、カードの利用ポイントを手にすることができます。

公共料金をクレカ払いにしておけば、毎月自動的にカードのポイントが貯まっていくことになります。また、クレカの明細を見れば利用履歴がわかるので、家計の管理にも適していると言えます。ただし公共料金をクレカ払いにすると、口座振替の利用による割引サービスを受けられなくなるという点には注意しておきましょう。

公共料金の支払いをクレカ払いにすることは、滞納をなくするという点において、電力会社やガス会社にとってもメリットがあるものです。口座振替では、口座に常にお金が入っているとは限らず、人によっては滞納することも考えられますが、クレカ払いであれば、たとえ口座にお金が入っていなくてもカード会社が立て替えてくれることになり、督促業務もカード会社の仕事となります。ですから、クレカの加盟店手数料を払ってでも提携する意義があるということになるのです。

公共料金の支払いをクレカ払いに変えるには、毎月送付されてくる伝票などに記載されている電話番号に連絡を取り、カード払いが可能であることを確認して申し込み書を取り寄せ、必要事項を記入して返送します。手続きには多少の手間がかかりますが、それだけの価値があるといえます。毎月支払う固定費は公共料金だけではないので、カード払いできるものはどんどん変更の手続きをしで、クレカのポイントを獲得しましょう。

クレカは、たいていの場合はショッピングに利用するものですが、クレカを使って一時的にカード会社から現金を借りることもできます。クレカを使ってCDやATMでお金を引き出したり、カード会社に連絡してクレカの引き落とし口座に現金を振り込んでもらうことが可能なのです。

クレカでお金を借りる方法には、「キャッシング」と「カードローン」の2つがあります。どちらもクレカ会社が行なう融資サービスですが、キャッシングとカードローンはどこが違うのでしょうか?簡単にいうと、キャッシングは短期の借入に利用するもので比較的高金利であり、カードローンより長期の借入に利用するもので、比較的低金利になります。とはいえ、キャッシングでリボ払いができるようなクレカもあるため、「キャッシング」と「カードローン」の区別はそれほど厳格なものではありません。

クレカによるキャッシングの場合は、支払いは主に一括返済で、利用金額はクレカでのショッピングの代金とまとめてカード引き落とし口座から引き落とされることになります。キャッシングはクレカで一括払いで買い物をする場合とは違って、一括払いであっても金利が付くという特徴があります。一般に、クレカにはあらかじめキャッシング利用枠というものが設定されており、その範囲内であれば、必要に応じて自由に現金を引き出すことが可能となります。

ただしキャッシング利用枠は、ショッピング利用枠の一部と考えられています。ですから、クレカでキャッシングを行なうと、そのカードではショッピング利用枠がその分小さくなるというわけなのです。同じカード会社のクレカを複数枚持っていたとしても、キャッシング利用枠は全てのカードの合計金額ではなく、一番大きい利用枠が適用されることになります。これは、クレカのショッピング利用枠についても同じです。

一口にキャッシングサービスといっても、いろいろなタイプのものがあります。クレカ会社によっては、「短期キャッシング」というサービスを用意しているところがあります。この短期キャッシングサービスを利用すれば、返済の猶予期間が1週間未満と短く設定されているため、金利は高くなりますが、キャッシングによる金利手数料を安くあげることができるのです。

ICカードに対応した端末機を設置してあるクレカ加盟店においては、従来のクレカに夜ショッピングの際に必ず求められていたサインが不要になり、かわって暗証番号を入力することによって本人確認ができるようになります。クレカのIC化によって、安全でスムーズにクレカが使えるようになると期待されています。

クレカ会社各社では、カードの切り替えや更新の時期などに合わせて順次、これまでのクレカをICカードに変更しています。ICカード対応端末機設置加盟店でのクレカ利用においては、暗証番号の入力が求められるようになるため、クレカの暗証番号はとても重要なものとなります。

これはクレカにもキャッシュカードについても言えることですが、暗証番号というのは絶対に他人に知らせてはいけないものです。クレカ本体に暗証番号を記入しておいたり、暗証番号を書いたメモとクレカを一緒に持ち歩いたりすることはとても危険なので、控えましょう。また、すぐ他人にわかってしまうような安易な暗証番号を設定することも、好ましくありません。生年月日や現住所の番地、電話番号というような他人が予測しやすい暗証番号を設定している場合は、すぐに暗証番号を変更することをおすすめします。「1111」などの同じ番号の繰り返しや、「1234」というような連続番号もやめておいたほうが無難です。

暗証番号は、クレカを使おうとしている人が確かにそのカードの正式な保有者であることを証明するための大切なものです。悪用されると限度額いっぱいまで被害が拡大する可能性が高いため、クレカの暗証番号の取り扱いには特に注意が必要であるということができるでしょう。電話や電子メールなどの方法で、金融機関やクレカ会社、警察などの第三者が利用者からクレカの暗証番号を聞きだすことはまずありえません。少しでも怪しいと思った場合は、よく確認する方が良いでしょう。

クレカの暗証番号を忘れた場合や、暗証番号を変更したい場合のために、各クレカ会社では、暗証番号の変更サービスや暗証番号通知書の送付サービスなどを行なっています。手続きには多少の手間と時間がかかりますが、暗証番号がそれだけ重要なものであるということを考えれば、納得がいくはずです。

クレカを紛失してしまった時はどうすればよいのでしょうか。クレカの紛失や盗難に気付いた時は、少しでも早くカード会社に連絡をいれることが大切です。最近では休日であっても受け付けをしてくれるカード会社が増えていますから、どんな場合でもあきらめず、まず電話をしてみることが大事です。連絡が入れば、クレカ会社の方で、そのカードを使用できなくする手続きをしてくれます。被害を拡大させないためには、一刻も早く気付いて連絡することと心に銘じておきましょう。

クレカを盗まれた場合は、警察に盗難届を出すことも必要です。万が一カードの不正利用をされてしまった場合には、保険を適用する手続きをすることになりますが、その際に盗難届が必要とされるためです。クレカ会社や銀行においては、暗証番号の管理という点においては利用者の側が責任を持ち、利用者サイドの過失を原因とする債務については、カード会社では負担しないことを約款で規定しているケースが多いようです。生年月日や電話番号というような第三者が容易に想像できるような暗証番号を設定していたり、保管場所が適切でなかったりするような場合には、利用者が損害を負担しなければならない可能性もあるので注意が必要です。

盗まれたクレカを不正に使用されて、賠償額の請求が本人にくるというのは、そんなによくある例というわけではありません。ただし、クレカの紛失や盗難の場合、責任は本人にあるというのが大原則とされています。クレカを持つということは、カードの使用に関するあらゆることに、カード会員本人が責任を持つということでもあります。当たり前のように思われるかもしれませんが、暗証番号は他人にわかりにくいものにし、クレカの保管は厳重にするようにしましょう。

とはいえ、カードの所有者本人に明らかな過失があるというような極端な場合を除いては、クレカの盗難や紛失に端を発する被害額は保険によって補填されるケースが多いようです。カード会社は新規にクレカを発行する場合には、たいてい盗難保険に加入することになっています。盗難や紛失といった場合は、ほとんどこの保険が適用されることになります。会社側でもカードを持つ個人の側でも、万一のときに対する十分な備えをしたうえで、クレカの便利さを楽しみたいものです。

クレカの利用限度額には、利用限度額が10万円あれば10万円まで、100万円までであれば100万円までクレカを使用することができるという意味を持っています。同じブランドのクレカであっても、会員それぞれに対して利用限度額は異なります。この利用限度額は、はじめはクレカの入会審査時におけるスコアリングの点数に応じて決められることになります。学生を対象とする学生カードの場合は、利用限度額は一般のカードより低めに設定されるのが普通です。

クレカ発行時に決められた利用限度額というものは、その後永久的に変わらないわけではありません。優良会員であれば限度額はアップし、逆に延滞を繰り返すなどの行為を続けていると、利用限度額が引き下げられたり、更新を拒否されたり、さらにはカードが使えなくなったりするのです。個人信用情報機関を通してクレカの延滞情報は業者間で共有されているので、延滞をしているカードとは違う他社のクレカでも、利用限度額が引き下げられる可能性もあります。

クレカの利用限度額は、自分のほうから申し出て引き下げることができます。利用限度額を下げておけば、カードの使い過ぎを防止したり、不正利用された場合の被害を最小限に食い止めたりする効果を期待することができます。

同様に、利用限度額を引き上げたい場合もカード会社に申し出ることになりますが、そのような希望は必ずしも叶えられるというわけではありません。利用限度額の引き上げには、クレカ会社による審査を通過する必要があるためです。延滞があれば、利用限度額の引き上げ希望は通りません。また利用限度額を上げるには、最低半年程度はカードの利用実績を積む必要があるとされています。ただし、利用実績を積むために無理にクレカを使用して買い物をする必要はなく、公共料金や電話料金といった固定費にカード決済を利用するだけでも実績とみなされるようです。

一般的に、銀行系クレカは利用限度額アップの審査が一番厳しく、信販系クレカ、流通系クレカなどは比較的容易に利用限度額を増額することができると言われています。クレカの利用限度額は、そのカード会員の信用を示す基準でもあるため、カードが更新されて新しいカードが送付されてきた時には、ショッピングやキャッシングの利用限度額に注目してみると面白いかもしれません。

クレカを利用する一番のメリットは、現金を持たなくても買い物ができるという点と、支払いを延長することができるという点の二つに集約されるでしょう。予定外の出費にも柔軟に対応することができる点や、小銭をやり取りする面倒や間違いがなくなるという点、高額商品でも買うことができる点などをクレカの派生的なメリットとしてあげることもできます。

財布を預かる主婦としては、クレカの利用を増やすことで家計が管理しやすくなるというのもありがたいことでしょう。クレカを使用すると、後日使った分の利用明細書が送付されてくるので、いつ、どこで、どれだけ遣ったのかが一目でわかります。クレカの利用明細書があれば、いちいち家計簿をつける手間が省けるはずです。

海外でのクレカの使用に関しては、為替手数料を節約することが可能であるという点や、現地の通貨がわからなくてもいいというような利点をあげることもできます。外国の通貨に両替した場合には為替手数料がかかりますが、支払いにできるだけクレカを使用するようにすれば、この為替手数料を節約することができます。また海外旅行などで外国に行った際には、現地通貨の様子や事情がよくわからなくて、ささいなショッピングにも手間取ってしまうことがよくあります。国際ブランドのクレカが1枚あれば、カードを差し出すだけでスムーズな買い物が可能になるのです。

日本人は、現金払いを特に好むと言われています。確かに国内であれば、現金を持ち歩いていればどこでもスムーズに買い物をすることができますが、使い過ぎや紛失といったリスクも頭に入れておかなければなりません。また現金での買い物にはその場で渡されるレシート以外、手元に記録が残らないため、レシートをなくしてしまうと、いつどこで何を買ったかわからないまま手持ちの現金だけが減っているというような事態も起こり得るのです。

その点クレカであれば、利用履歴はしっかりと毎月の利用明細書に記載されてきますから、使い過ぎをチェックしたり家計の無駄を発見したりするのに大いに役立つことになります。クレカの利用明細書をじっくりと眺めてみると、1か月間どこで何をしていたか、誰と会っていたのかというようなことが日記を読むように思い出されてくるのではないでしょうか。自分の消費行動の様子を知るということは、賢い節約生活の第一歩とも言える重要なアクションなのです。

クレカの発行枚数はいまでは膨大な数にのぼっています。最近では、病院やコンビニエンスストアをはじめ、高速料金や公共料金などの支払いにもクレカが利用できるようになりました。このように利用範囲が拡大したことによって、クレカはより一層身近な決済手段の一つになったということができます。

またクレカには、利用履歴をかさねることによりポイントを貯めたり、さまざまなサービスや特典を受けたりすることができるというメリットもあります。クレカには実にさまざまなものがあるため、利用者一人一人が自分の目的に合ったクレカを選び、使いこなす時代になったといえるのではないでしょうか。クレカを持つならやはり、それぞれのライフスタイルを考えて利用価値の高いものを選びたいものです。

クレカの比較サイトをのぞいてみると、多種多様なクレカが利用目的別に分類されているのを見ることができます。日々の買い物で得をする主婦向けのクレカや、旅行好きな人のためにはさまざまなところでマイレージを貯めることができるクレカ、車好きな人や通勤などで日常的によく車を使う人のためのガソリン給油で得をするクレカなど、いろいろなカードが利用シーンごとに比較されています。

携帯料金やインターネットをよく利用する人なら、支払いにカードを利用するだけで携帯電話の料金がお得になるクレカや、同様に支払いにカードを利用するだけでプロバイダー料金がお得になるクレカなどの興味を引かれることでしょう。また、クレカのポイントプログラムを楽しみにしている人には、ポイントの還元率が高いクレカや、交換できる商品の種類が豊富なクレカなどを比較することも可能です。カードローンの利用を考えている人であれば、有利なカードローンシステムを持つクレカを探してみてはいかがでしょうか。

多くのクレカ比較サイトでは、各カード会社が発行するクレカの年会費や、審査及びカード発行までの所要時間と流れ、利用限度額、付帯サービス、ポイントプログラムなどについて、簡単に比較ができるように工夫がされています。人気のカードのランキングなどを実施しているWEBサイトもあるので、カード選びに迷った時は、いくつかの比較サイトを参考にしてみるとよいでしょう。

クレカには、いろいろな使い方があります。用意されているさまざまなサービスや特典をうまく活用して、クレカを賢く使いこなしましょう。

家族で生活しているのであれば、「家族カード」を利用するというやり方があります。家族がそれぞれ自分のクレカを持ってもかまわないのですが、家族は家族カードで済ませるというのも1つの方法です。クレカとは本来、カード会員の信用をベースとして発行されるものであるため、カード会員のクレカは家族であっても使うことはできません。クレカ会社では、そのようなケースに対して家族カードを用意しているのです。では、家族カードとはどのようなものなのでしょうか?家族カードの特徴とメリットを見ていきましょう。

家族カードの大きな特徴の一つに、対象者には審査が行なわれないということがあります。多くの場合、家族カード会員の対象となるのは本会員と生計を共にする高校生以外の18歳以上の家族とされています。家族カードの発行にあたって審査をされるのは本会員のみであるため、収入がない人であってもクレカを手にすることができるのです。

また家族カードは、基本的に年会費は無料であり、かかっても非常に安く抑えられているのが普通です。家族一人一人が別々のクレカを持てば、年会費のかかるカードなら結構な出費となりますが、その点家族カードなら安心と言えます。

付帯サービスや付帯保険について言うと、ほとんどの家族カード会員も、本会員とほぼ同じサービスや保険の恩恵を受けることができます。また、クレカを利用したポイントは家族会員も含めた全員のポイントが合計されるため、ポイントが貯まりやすくなります。旅行や高級ブランド品、貴金属など一人の利用では手が届かなかったたくさんのポイントが必要となる高額商品も、夢ではなくなるというわけです。

クレカ会社へ支払いは、全ての家族カードをまとめて1枚のものとして扱われるため、利用限度額も全てのカードを合計したものになります。1枚のクレカと考えられるわけなので、利用明細書も1枚にまとめられることになり、家計の管理がしやすくなるかもしれません。家族カードは当然、家族がいなければ利用できないサービスであるため、対象範囲は限られることになります。該当する人は一度検討してみてはいかがでしょうか。

1枚のクレカは、現金の代わりに使うことができるとても便利な道具です。ただし、使う人にそれなりの知識や理解がないと、クレカの本当のメリットを享受することはできないかもしれません。間違った使い方をしたために、トラブルに巻き込まれてしまうこともあるのです。クレカを作る前に・・そもそも、「クレカ」とは何なのかを考えてみましょう。

クレカを持っていれば、現金がなくてもそれだけでショッピングを楽しむことができます。出費に備えて多額の現金を持ち歩いたりしなくても良いわけなので、とても身軽で便利といえます。「クレジット」とは日本語で「信用」を意味する言葉です。クレカ会社は、一人一人のカード会員を信用して、ショッピングなどに必要なお金を立て替えてくれるというわけです。クレカという言葉は、ここから誕生しています。クレジットは、カード会員が商品やサービスを購入するときに必要な代金を、利用者にかわってクレカ会社が立て替え手支払いをしてくれるシステムのことであると言い換えることができます。カード会社とカード会員との信用にもとづいた資金の融通というわけです。

あるクレカ会社と加盟店契約を結んでいるスーパーや百貨店、小売り店などでショッピングや食事をした場合、その会社のクレカを所有しているカード会員は、現金の代わりにクレカで代金を支払うことができます。クレカの利用は、クレカ会社がカード会員にかわって利用代金を立て替えて支払いますという約束事の上に成立しているシステムなのです。

クレカを利用して支払いを行なうと、分割払いやリボルビング払いの場合には少額ずつ分けて支払う「返済の平準化」という機能を使うことも可能になります。

もちろん、カード会員にかわってクレカ会社が支払ってくれた立て替え代金は、所定の期日までにクレカ会社に返済しなければなりません。後々返済に困るような使い方をすると、信頼関係が損なわれてしまうことになるという点を、よく覚えておきましょう。お金の流れからいうとクレジットとは、クレカ会社に対する借金ということになります。また時間の流れからいうと、返済を先送りにするということになります。今カード決済で利用したお金は、後で必ず支払わなければ行けないものです。現金がなくても買い物ができるというのは、一時的な猶予と考えるようにしましょう。

は変わりありません。クレカの多くは盗難保険に守られているため、現金より安全と言える面もあるのです。

現在世に出回っているほとんどのクレカには、盗難保険というものがかけられています。盗難保険があれば、万が一自分の持っているクレカが不正利用されたとしても、クレカ会社に届け出をすれば、不正利用による損害を通常は60日前までさかのぼって全額補償してもらえることになります。補償期間については、クレカ会社によって異なる場合があるので、自分の手持ちのクレカの盗難保険がどのような仕組みになっているのか、一度よく確認しておくと良いでしょう。

クレカの盗難保険はセキュリティ面でとても便利なものですが、不正利用による損害であればすべて補償されるというわけではないという点に注意が必要です。

まず、クレカ会社への届け出から通常61日以前の損害については、補償はされません。カードの利用明細書が届いたら、身に覚えのない利用履歴ないかどうかをすぐ確認することが大事です。多少の手間はかかりますが、カードの売り上げ伝票の控えと照合する習慣をつけておくのも良い方法と言えます。

家族や同居人がクレカを使った場合は、カード会員が異議を申し立てたとしても補償はされません。クレカの使用に関して同意があったものと見なされるのが普通です。また、クレカというのは本会員に貸与されるもので、会員規約により利用は本会員のみに限定されています。家族や同居人が本会員のカードを使うことは会員規約違反となるため、仮に同意の上で家族がカードを利用してトラブルに巻き込まれたとしても、その分の損害は補償されないことになります。

上記のほか、クレカ裏の署名欄にサインがされていないケースでも、補償が行なわれないことがあります。サインがなければ第三者が勝手に書き込むこともできるため、カード会員に過失責任が生じることになるためです。クレカ裏面のサインは、利用者が本人であるかどうかを確認するために必要とされる大切なものです。新しいカードが届けられたらまず、所定の位置にきちんとサインをしておくようにしましょう。

「さあ、自分のクレカを作ろう!と考えた場合、まず何をすれば良いのでしょうか?どのような準備を行なえば良いのでしょうか?

クレカの申し込み方法には、次の3つがあります。銀行や大手スーパー、デパート、家電量販店などで実施されているクレカ勧誘のコーナーに足を運んで申し込みをするか、インターネットを利用してクレカ会社のWEBサイトにアクセスし、申し込み用のフォームに入力して送信するか、あるいはクレカ会社に電話をかけてパンフレットや申し込み書を送ってもらい、必要事項を記入して返送するかのいずれかです。申し込みにあたって必要となるのは、基本的にはそれぞれのクレカの専用の申し込み書と、本人であることが確認できる書類となります。

クレカの申し込みをすると必ず、カード会社は本人確認の作業を行います。ある人が別人のようなふりをしてクレカを作ることを防止するためです。本人確認書類としては、運転免許証や健康保険証、パスポート、請求してから6か月以内の住民票の写し、外国人の場合は外国人登録証明書などがあり、さらに学生の場合は、これらの本人確認書類のほかに学生証のコピーも必要となります。本人確認のための書類のコピーを申し込み書に添付してクレカ会社に送付すれば、申し込みはひとまず完了です。

なお、クレカの申し込み書には、金融機関の口座番号を記入し、届出印を捺印する必要があります。金融機関の口座を開設するために使った印鑑と、クレカの申し込み書に捺印する印鑑は、必ず一致していなければなりません。

審査で問題がなければカード会社からクレカが送られてくることになりますが、この際「本人限定受取郵便」という仕組みで送られてくることもあります。本人限定受取郵便ではまず郵便局からクレカが届いたという通知があり、その到着通知書と本人確認書類を持参して、郵便局の窓口でクレカを受け取るという流れになります。配達を依頼することも可能ですが、この場合も受取の際に本人確認書類の提示を求められることになります。

普通の場合には、申し込みからクレカの受取までにはおよそ10日から2週間程度かかるようです。あわてないように時間に余裕を持って申し込みをしたいものですが、緊急の場合はクレカのスピード発行サービスを行なっているカード会社も多くあるので、調べてみると良いでしょう。



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