携帯電話とクレカ

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「iD(アイディ)」とは、NTTドコモによるクレジットブランドの名称です。iDは、iモードFeliCaに対応したおサイフケータイを決済媒体として使うものです。仕組みはクレカ会社に申し込みをした後、携帯電話にiDアプリやそれぞれのクレカ会社の専用アプリをダウンロードするというもので、利用できる店舗に設置された専用端末に携帯電話をかざすだけで、スムーズなサインレスのクレジット決済が可能になります。

先行するおサイフケータイで利用できる電子マネーサービスや、既存のクレジットサービスの比べると、iDにはさまざまな特徴や利点があることがわかります。

まず、小額の利用なら携帯電話をかざすだけでクレジット決済が可能で、サインなどの本人確認は必要とされないという点が大きな特徴と言えます。基本的には1万円以上の高額決済を行なう際には、ICクレカなどと同じように、読み取り端末にあらかじめ決めておいた暗証番号を入力して本人確認を行ない、利用することになります。1万円未満の金額であれば本人確認が不要であるため、携帯電話を紛失した場合などに不安を感じる人もいるかもしれませんが、そのような場合の対策として、iDには少額利用のシーンを想定した不正利用防止機能もついています。携帯電話をなくした場合であれば、ユーザーからの届け出があると、その情報がiDの読み取り端末にすぐに配信されるため、おサイフケータイを拾った人が不正利用しようとしても決済ができないようになるのです。

iDの特徴としては、利用した金額はクレカ利用のように後日請求されることになるため、SuicaやEdyなどのような事前のチャージは不要であるという点を挙げることもできます。

日本では今のところ、携帯電話で利用できるクレカ決済サービスには、iDのほかに「QUICPay」などがあります。QUICPayは、JCBが推進しているクレカ決済サービスの名称で、既に持っているカードに加え「子カード」として、JCBのクレカ会員が持つという位置付けになっています。つまり従来型のクレカに加えて利用するものとされているわけです。クレジット市場がより活性化することを目的として発足した「モバイル決済推進協議会」では当初、会員各社の共通インフラとしてこのQUICPayのシステムが想定されています。

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このページは、 itosuiが2007年12月22日 16:34 に書いたブログ記事です。

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