クレカの印刷技術

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クレカを悪用した巧妙な手口の犯罪が、年々増加しています。クレカを持つことにより、そのような犯罪に巻き込まれる可能性があるということを、カードの利用者は常に意識しておく必要があると言えるでしょう。

クレカ犯罪といわれているものの中には、盗んだり拾ったりした他人のクレカを利用してショッピングやキャッシングをしたり、はじめから換金目的で返済の意志もないのに高額商品を購入したりする手口があります。クレカの変造や偽造、郵便箱からの抜取りなども、よく行なわれるカード犯罪の手法と言えます。

日本においては、偽造クレカの犯罪が急増したことを背景に、カードの偽造防止策を導入したり、偽造カードが頻繁に使用されるカード加盟店の情報を交換しあったりして、業界や国際ブランドの本部でカード偽造による不正使用の防止対策に注力しています。

プラスチック製のカードの表面に浮き彫りをすることができるエンボスは、クレカやキャッシュカードでよく使われる特殊な印刷技術です。クレカやキャッシュカードにあるあの凹凸は、印刷技術によるものなのです。

また、クレカや小切手、機密書類などの印刷では、虫眼鏡を使わないと読めないような微細フォントが偽造などの情報操作防止に貢献しています。超微細文字はすでに、紙幣や小切手、クレカなどの印刷方法として採用されています。蛍光インクも、偽造防止を目的として、クレカの印刷などに採用されている特殊印刷技術の一つです。このインクを使用すれば、紫外線を当てないと識別できない隠し文字を印刷することが可能になります。

最近のクレカ犯罪でよく見られる不正使用とは、偽造もしくは盗んだカードを不正に使うというものです。クレカ業界では、カード加盟店にオンライン端末機の導入をすすめたり、カード不正使用の探知システムを普及させたりして、このような犯罪の防止に努めています。またインターネット上においても、カードの不正使用を防ぐことを目的とする暗号通信などの新たな技術の開発がすすめられています。クレカの盗難や詐欺といったトラブルに巻き込まれた場合は、カード会員本人がクレカ会社に届け出を行なえば、会社側でカードの失効手続きが行なわれることになり、カードの使用を停止することができます。

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このページは、 itosuiが2007年12月23日 09:44 に書いたブログ記事です。

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