クレカとPOSシステム

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POSというのは、飲食店や小売店などが商品の仕入れや販売動向を効率良く管理するためにつくられたシステムです。店のレジでバーコードを読み取ることによって一つ一つの商品の販売情報を記録することが可能になり、正確な在庫管理や効果的なマーケティングに役立てられています。POSシステムは、ある商品の販売情報を、店舗でその商品を販売するごとに記録して集計し、その結果をフィードバックする仕組みであり、「販売時点管理」などと訳されることもあります。

このシステムをうまく使えば、細かい在庫管理や受発注管理が容易にできるようになるほか、天候と売り上げを組み合わせて販売傾向を見たり、いくつかの店舗の販売動向を比較したりするなど、ほかのデータと連携させた分析や情報活用ができるようになります。POSシステムと経理システムなどを連携させて、クレカによる決済や税額の自動算出などの処理を行ない、結果を一元的に管理するというように、機能を拡張したシステムもあります。

あらかじめホストコンピュータに店舗で販売している商品の情報を記録しておけば、実際に販売する時に詳しい商品情報をバーコード情報を元にして検索して、レシートにきちんと購入商品を記録することができるというのもまた、POSシステムのもう一つのメリットです。POSシステムは、マーケティングの材料となるデータを収集するシステムとして、フランチャイズチェーンなどで注目されているのです。

POSシステムは、技術の進歩や時代の流れとともに、どんどん進化し続けています。クレカのIC化が進められていますが、ヨドバシカメラでは、国内における家電量販店で初となる接触型ICクレカに対応するPOSシステムが導入されています。ヨドバシカメラがはじめて導入したシステムは、国際標準であるEMV準拠のICクレカと端末のICカードに対応しており、VISAやマスターカード、JCBなどのICクレカを利用することができるようになっています。

接触型ICチップを搭載したクレカは、磁気ストライプタイプのクレカに比べ解析や変造といった操作が難しく、クレカの偽造が困難で高度なセキュリティを保つことができるというメリットを持っています。フランスやイギリスなどのヨーロッパ各国を始め世界中で、クレカのIC化への対応が進められており、アジアでもほとんどのクレジット端末が既にICカードに対応しているといわれています。

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このページは、 itosuiが2007年12月23日 09:45 に書いたブログ記事です。

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