クレカのアクワイアリングとは
アクワイアリングというのは、クレカの加盟店を開拓したり管理したりする重要な業務です。クレカ会社には、加盟店業務とも呼ばれるアクワイアリングも自社で行う会社と、クレカ発行業務と呼ばれるイシュアリングのみを行う会社があります。
日頃何気なく利用しているクレカですが、利用者からは見えないところで、さまざまな業務が行なわれていることをご存知でしょうか?「クレジット」は日本語では「信用取引」と訳される言葉で、クレカ会社が利用者を信用して、必要なお金を先に用立て、あとで代金を回収するという取引を意味しています。よく聞かれる言葉に「与信枠」というものがありますが、これはつまり、クレカ会社がその人の支払い能力がどの程度であるかと考えているかを表すものです。例えば、与信枠が1000万円ということであれば、クレカ会社がその利用者に対し1000万円の支払い能力を認め、必要な場合にはその範囲内で必要な金額を立て替えておくということになるわけです。
クレカによるショッピングには、実際に買い物をする小売店のほかに、3つの異なる立場のクレカ事業者が関係してくることになります。その3つとは、「ブランドホルダー」と、「イシュアー」、そして「アクワイアラー」です。ブランドホルダーは、プラットフォームを提供したり、ルールを策定したりというような業務を行なうものです。イシュア?は、前述のとおりクレカの発行業務や、カード会員の募集などを担うところです。
アクワイアリング業務を行なうアクワイアラーは、一般のクレカ利用者からは一番わかりにくい部分であるかもしれません。アクワイアラーとは、クレカの加盟店向けにサービスを提供する事業者のことで、ここでは加盟店開拓と呼ばれる、店舗をひとつひとつまわってはクレカ決済ができるシステムの導入を勧誘するというような地道でしかも重要な業務が行なわれることになります。クレカの利用者がクレカを利用した分の代金を精算し、それぞれの加盟店に支払いをするというのも、アクワイアラーの仕事の一つです。
クレカを利用したショッピングの場合でいうと、各クレカ加盟店から得られる手数料が、関連する事業者の収入源となります。ここで得た手数料を、ブランドホルダーとイシュアー、アクワイアラーの3者が分け合うという形になるのです。
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