二者間契約のクレカとは

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「クレジット」が日本語では「信用」を意味する言葉であるということは、多くの人が承知していることでしょう。クレジット決済は、商品やサービスなどを購入するときに、今は支払わないけれど後日必ず支払うというカード会員の返済能力をクレカ会社が信用して、支払いや返済をあらかじめ決められた一定期間猶予して代金を後で支払うというシステムです。クレカにはさまざまな種類や仕組みがありますが、契約形態という視点からクレカを分類する方法もあります。クレジット契約には、二者間契約のクレジットと三者間契約のクレジットのふたつがあります。

二者間契約のクレカというのは、サービスの提供を行なう業者や商品を販売する小売り店などが発行する、自社だけで利用できるクレカのことで、「ハウスカード」というような呼びかたをされることもあります。二者間契約のクレカの場合、契約関係はクレカが介在する利用者と販売店側との売買契約ということになります。つまり二者間契約のクレカでは、カード会員は商品の売買契約を販売店と締結して、その商品の代金を後日販売店に支払うという形になるのです。クレジット契約の仕組みとしては比較的単純なものということができます。

多くの百貨店や大手スーパー、ホテルなどが発行する得意客に向けたクレカなども、この二者間契約という形態のカードに属するものです。ただ、この種のカードというのは、従来掛売りであった取引が時代の流れに沿ってクレカに発展したものであるとも考えることができるでしょう。

一方、三者間クレジットというのは、カード会員と販売店、そしてクレカ会社の三者間による契約関係になります。この場合、発行されたクレカは、二者間契約のクレカのような発行会社だけという限定付きではなく、加盟店と呼ばれるカード会社と契約を結んだそれ以外の商品販売店やサービス提供店でも利用できることになります。利用できる機会が広がるため、消費者に摂ってはより利便性の高いものとなります。

クレカ会社とカード加盟店との契約は、加盟店契約と呼ばれるものです。カード会員と販売店、そしてクレカ会社の三者から構成される契約であるため、仕組みはやや複雑になりますが、現在よく見られるクレジット契約の形態と言えます。

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このページは、 itosuiが2007年12月23日 09:27 に書いたブログ記事です。

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