クレカの国際決済の仕組み

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クレカを海外旅行先などで使用した場合には、ほとんどのケースではVISA、マスターカード、ダイナースクラブ、アメリカン・エキスプレス、JCBといった国際ブランドで決済が行なわれ、利用した通貨が日本円で請求されることになります。

国際カードとは、系列を超えてワールドワイドに利用できるネットワークを持つクレカのことをいいます。世界中に加盟店があって、世界各国どこでも使える汎用性の高いクレカを国際カードと呼び、発行元としては、VISA、マスターカード、ダイナースクラブ、アメリカン・エキスプレス、JCBの5社の名前を挙げることができます。国際カードと呼ばれるクレカの中でも特に、VISAとマスターカードは世界の2大カードと呼ばれることがあるほど、加盟店数といった面で他のクレカ会社を圧倒しています。

国際カードと呼ばれるクレカを発行するためには、さまざまな課題をクリアしていかなければなりません。主な条件としては、24時間オーソリゼーション体制が整備されていること、海外におけるクレカ加盟店開拓の実力・実績があること、また国際的な信用決済システムが確立されていること、というようなものがあり、これら3つの条件を満たさなければ認めてはもらえません。つまり、世界中のどこでその会社のクレカが使用されても、即座に決済ができるインフラの整備に加え、クレカ加盟店の開拓にも力を発揮しなければならないのというわけなのです。

世界各国で使うことができるクレカ業務を行ないたいという銀行やカード会社に対して、国際ブランドはライセンスの提供を行ない、自社で構築した国際決済ネットワークを使える権利であるブランドマークの貸与を行なうことになります。国内にあるクレカ会社は、発行するカードの券面から「VISA」あるいは「MasterCard」というようなブランドマークを取り去った時点で、国際的な決済ネットワークでは使用不可となり、クレカの国際決済ができなくなってしまうのです。

逆の味方をすれば、国際的に通用するクレカ業務を行ないたいと考える銀行や国内のカード会社にとっては、「VISA」あるいは「MasterCard」などの国際ブランドのメンバーとして認められさえすれば、そこが運営する国際決済ネットワークを利用することができるということになります。

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このページは、 itosuiが2007年12月26日 09:10 に書いたブログ記事です。

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