クレカのネットワーク

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現在のクレカ決済は、高度で複雑なシステムが採用され、ネットワーク化されています。クレカのオンラインネットワークシステムとは、カード会員が商品やサービスを購入するにあたってクレカを利用した場合に発生するオーソリゼーション処理のデータなどをやり取りするネットワークやインフラ、またはそのシステムを表す言葉です。クレカのオンラインネットワークシステムには、正確さや信頼性はもちろんのこと、高度のセキュリティ機能なども要求されるため、最新の技術によって構築されています。

「オンライン」というのは通信状態を表す言葉で、金融機関やクレカ会社、あるいは情報管理などの業務を委託されている会社のホストコンピューターやサーバーと接続が維持されている様子やシステムのことをいいます。クレカ業界においては常時オンライン状態にあることが必須条件といえ、何らかのトラブルによりシステムがオフラインになると、大きな利益損失が生まれる可能性があります。現在のクレカ決済のシステムにとって、オンラインネットワークシステムは命綱とも呼べるものであるわけなのです。

「CAFIS」とは、NTTが開発した情報通信ネットワークシステムで、クレジット情報データ通信システムの名称です。カード会員がクレカを利用した際に、カード加盟店のCATからクレカ会社やそのほかの金融機関などへ流れるオーソリゼーションと呼ばれる与信照会と、売り上げ決算データを仲介するインフラをCAFISは提供しています。このシステムによって、クレカ会社は少ない経費で全国規模のネットワークを持つことができるようになりました。今ではコンビニATMのネットワークなどでもCAFISが採用されているようです。

新たにCAFISサービスを利用しようとする場合には、いろいろな準備や手続きが求められます。まず、企業コード取得のため、財団法人流通システム開発センターへの申請を行ない、さらにいずれかのクレカ会社との加盟店契約の締結を行なうことになります。クレカ会社との加盟店契約が成立すると、クレカの取り扱いができるようになります。その段階でCAFISに接続したいという意向を契約しているクレカ会社に連絡し、いよいよCAFIS接続試験の具体的なスケジューリングなどの調整がはじまるという段取りになります。

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このページは、 itosuiが2007年12月23日 09:26 に書いたブログ記事です。

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